中国赴任(赴任者の役割)

中国赴任される方に向けた連載をはじめます

 

今日は、中国赴任の目的です。

海外赴任者(expatriate)にとって「赴任のミッション」の設定は重要です。

本国からの期待と、現地法人や顧客・市場からの要望に合わせてこれは設定されます。

しかし、すべての期待に応えらることは困難です。もちろん、それらを統合したミッションの設定が望ましいのですが、板挟みになることが多くあります。

「答え」は誰も教えてくれないので、最終的には自ら答えを出す必要があります。なにもすべてを公式にする必要はありません。管理者であればなおさらです。自分の中にマネジメントの軸をもつことが大切です。

 

 

赴任目的の設定に際して、アカデミックな観点から整理します。

 

赴任者の役割は、4つあるとされます。(大木2017)

1.知識移転

本国の持つ技術、知識、ノウハウを海外子会社に移転する

2.現地子会社のコントロール

海外子会社の目的と企業全体の目的を合わせ、派遣元からのマネジメントを効きやすくする。

3.学習

海外子会社の持っている貴重なナレッジを、本国や他拠点、組織全体に共有する。そのような役割を遂行する赴任者自身が、(例えば)「異なる文化の中から他の文化でも有効なベストプラクティスを集める能力」を鍛えることができるなど、能力の成長機会となる。

4.拠点間コミュニケーション

本国とのパイプを持つ赴任者によって、海外子会社に必要な資源や権限を本国と交渉して獲得できる、あるおは赴任者の他の海外子会社の人脈ネットワークを使い情報交換ができる。

 

本国派遣元の上司とともに、上記観点から自身にできることはないか、と再検討してみてください。

 

 

参考文献:大木清弘(2017)『コア・テキスト国際経営』新世社